ラテンアメリカを巡る、メキシコ・キューバ10日間の旅も今回で最終回。
最終回くらい穏便に、スムーズに終わりたい、
と言うのが本音なのだけれど、僕のことなのでそんなにすんなり終わることはないのです。
そもそも、日本に帰るためのチケットを取り戻せたかどうかすら曖昧なのに、
僕はここvaraderoのビーチで遊び呆けているのが、自分に本当に呆れてしまう。
チケット執行の話はここから読めます!(笑)
【3/6】ラテンアメリカを巡る、メキシコ・キューバ10日間の旅【バス1800kmの旅】
不安な時はとことん不安なのだけれど、忘れる時はきっかり忘れる。
それだから、なんとかこの旅でも僕のメンタルはギリギリ保てているのかなと思う。
そんなこんなで、バラデロの素晴らしい夕焼けをお楽しみください。
ハバナからバラデロへ。タクシーで
バラデロへは、キューバ初日に出会ったタクシーの運転手さんに電話をしてお願いした。
前の話でも書いたけれど、彼は小遣いを稼ぎにくる感じがなく、
正真正銘の親切心の持ち主だと僕は感じたので、お願いさせてもらった。
ハバナからバラデロへは約3時間ほど。
バスで移動することもできるけれど、6人で行ったのでタクシーの方が割安だった。
帰りも同じ方にお願いして、わざわざバラデロまで来てもらった。
往復で一人当たり4千円くらいだったかな。
金欠だった僕は、本当に破産しそうだった。
バラデロの最高のビーチ
僕たちが行ったところは、それこそ高級系のリゾートビーチだった。
ご飯はお金を払わなくても食べれるし、お部屋は綺麗で快適だし。
宿泊費以外は何もお金がかからないと言う、最高ホテルなのです。
Google マップで検索してみたらこんな感じでした。
高級感ある。
そして僕たちが実際に行ったビーチはと言うと、
↑傷心し切った僕です↑
本当に、今までにみたことのないくらい、
それこそ焼けるような夕焼けと、永遠に続くようなカリブ海を目前に、
旅の終わりと、これまでの旅のハイライトが思い出されて、
なんだか落ち着かなくなって夢中で写真を撮っていた。
僕は地元が静岡の沼津で、近くには伊豆があって、
こう言った夕焼けと広々とした浜辺を見てきたつもりだったけれど、
それでもこの夕景は格別だった。
本当に、ずっと沈まないんじゃないかと思うくらいにゆっくりと沈んでいく夕景をいつまでも見ていることができた。
ごめんなさい、バラデロの夕焼けと星空しか撮ってませんでした
おそらく、疲れ切っていた僕は相当な絶景が来ない限り、カメラを出そうとすらしなかったんだと思います(笑)
このビーチ以外の写真が一切ありませんでした。
だけれど、ちゃんと撮るべきものは撮れたかなと思う。
この星空とか特に。
まず、ビーチに浮かぶこんな奇妙な数々の雲を見たことがないし、
そしてそその周りに無数の星が煌々としているなんて、
今まで見たことがあるはずがない。
ピクサーの映画が始まる前に出てきそうな風景。
ともかく僕たちは、浜辺で煙草なんかをふかしながらしばらくこの星空に魅せられていた。
ありがとう、メキシコ・キューバ。ただいま、日本。
僕たちは翌朝、またタクシーに揺られながら、
バラデロからハバナに戻り、そしてメキシコシティへ旅だった。
そしてメキシコシティで、チケットが復活しているかどうか確認して……日本に無事帰国する!
そんな夢物語を想像していた時期が僕にもありました。
終わりなき悲劇
メキシコシティへ向かう飛行機の中で、急に体調が悪くなったのです。
本当に、急に。
まずひどい腹痛に襲われて、吐き気がしてきて。
そして高熱を思わせるような倦怠感が僕を襲う。
飛行機に慣れていないから、降りれば治るだろうと高を括っていたけれど、
一向に治らない。
それどころか立っていることすらままならないほどに体調が悪化していた。
そんな中でも、カスタマーセンターなるところで日本行きのチケットが発行されているかを
再確認して、取れている事に安堵して。
本当だったら、チケットが取れている事に最高潮に喜んで、
このシーンが旅のクライマックスになる予定だったのに。
体調が悪すぎたせいでイマイチ喜べない。
本当にしんどかったなあと今思い出してもそう感じる。
みんなはとりあえずバーガーキングで休憩しながら、
確か6時間ほどの時間が日本行きのフライトまであったから大富豪でもしていた。
僕はと言うと、子供が遊ぶようなプレイルーム的なところで項垂れていた。
横になっていないと耐えられないような辛さだったからね。
1時間ほどそこで寝ていると、清掃員の方に、
そこはダメだからどっか行って!!と言われたのでみんなと合流する事に。
大富豪を一緒にやっていると、なんだか急に体調が回復してきて、
大富豪楽しんじゃった!
病は気から、だね。
感動の再会も
たまたま、本当にたまたまなのだけれど、
みんなとはぐれた後にバスステーションに一人で移動するときに連れてってくれた
タクシーの運転手さんに再会した!
この方が神様です。
辛い中にも、こう言った感動があると全てリセットされてしまうのが僕。
帰りの飛行機はわりかし元気に帰ることができた。
チケット再発行の影響でみんなとは別々の席だったけれど、
隣の席が空いていたおかげで、快適な空の旅になった。
旅立ちの瞬間は寂しくなるね。
ありがとう、メキシコ・キューバ。
ただいま、日本(あとがき)
すっかり真夏の気分で帰ってきた僕は、日本の寒さに驚愕しました。
温度差は25度くらいあったでしょうか。
それもそのはず、日本は真冬へと突入する、11月下旬。
薄着でいる僕が逆におかしいのです。
体調も悪くなる一方で、本当にグロッキー状態でした。
バスを待っていると、少し違和感が。
旅行かなんかでしょうか。
海外から来た方達があたふたしているのが目につきました。
あれは、さっきまでの僕たちだったなあと、なんだかしみじみしたと言うか。
ああ、日本に帰ってきたんだなあと強烈に感じた瞬間でした。
そして電車で帰宅し、
現像を出し僕は1週間くらい寝込みました。
今思えば、あれはデング熱だったのか、
中南米では先駆けて流行っていたコロナだったのかは分かりませんが、
とにかく僕はこの旅を一生忘れないでしょう…..。
ここまで読んでいただいた方へ。
本当にありがとうございます。