夏が終わった

毎年毎年、僕は夏が来るのを楽しみにしています。

 

 

「夏」という響き、文字だけでもうワクワクします。

同時に懐かしい気持ちや寂しい気持があるのも夏です。

 

 

そんな夏が今年も終わってしまいました。

あっという間に終わってしまいました。

まだ何もしていないのに。

 

 

 

今日は九月十八日。

もう入道雲は見られません。

 

 

なぜなら夏ではないから。

 

 

もう終わりました。

夏は終わりました。

暑くて暑くて、鬱陶しかった居間も

セミがうるさかったベランダも。

 

いつの間にか、涼しくて静かになっていました。

 

 

この夏、したこと思い出せと言われても、仕事くらいしか浮かびません。

努力した時期だったし無駄な時間では間違いなくなかったけれど、

それしか浮かばないのかと、寂しい気持ちになるのも真実です。

 

 

僕の夏は、夏休みは、綺麗な夕焼けを見て星を眺めて

疲れ果てるまで遠くに行くことでした。

 

 

今年はどこへ行ったでしょうか。

そもそも東京からすら出ていないんだなと気づきます。

 

 

 

あっさりしています。

短い夏が終わったというのに、僕はとてもあっさりしています。

 

 

子供の頃のような寂しさは一切ありません。

大人になったからでしょうか。

夏のことを考える時間がなくなったからでしょうか。

夏に対しての想いが薄れてきてしまっているからでしょうか。

 

 

もう九月です。

九月の半ばですl。

 

 

ついこないだ八月が終わったというのに、

時間が経つのは早いもので、もう十月を迎えようとしているんです。

 

ちょっと待ってくれよ、まだ準備できていないよと思っても

大人になってしまった僕の時間軸ではもう止められません。

こんな風に一年が経ち五年が経ち十年が経っていくのでしょう。

 

 

 

また来年会いましょう。