自転車で四国一周の旅 5日目:須崎→四国カルスト 天狗荘で風呂に入れた【連載9/11】

四国カルスト頂上へ向けて、かなり勾配が急になった道を走っていた。

標高500mくらいから、わずか15㎞の間で、1000mを登る道が出てきた。

いよいよ始まるんだな、、そう思うような斜度だった、、めっちゃきつそう。

 

ついに現れた四国カルストの本性

めちゃめちゃきつい斜度。

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これめっちゃわかりやすい写真。すごくきつそう、、、

この時点からペースが10㎞~15㎞くらいまで落ちたと思う。

一回ペダル外したら、もう漕ぎ始められなさそうなくらい急だった。

 

それに加えて、自転車に荷物を積んでいる。状況的にはかなり厳しかった。

けど、僕はこういう山道とか、きつそうな道のほうが逆に楽しめるみたいなところがあるから、まだ行ったことのない未知の道を進むことに、とてもワクワクしていた。

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かなりくねくね道。明日は、違う道だけど下らなきゃいけないから、気をつけなきゃいけない。

それに、上っていてスピードが落ちている今でも、車は下ってきているから急に現れてかなり怖かった。

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これから上る道が見える。その先まで上らなきゃいけないんだけど、

雲がかかっていて何も見えない。恐るべし県道304号線、、、、

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ほんの数百メートル走っただけで、もうこの上昇量。

たまに車が来るからすごく怖い。山から雨水が流れ落ちてくる音が、車のタイヤの音に聞こえるから、ずっとドキドキしながら走っていた。

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もうすぐ雲の中に入る。かなり高いところまで上ってきた感じがする。

メーターを見ても、まだ700mとかその辺だった記憶がある。

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それに、実際雲の中に入っても、あんまり実感がない(笑)

しばらくさっきみたいな、細い道が続いた。

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それから少し経つと、看板を見つけた。僕が行く方向の天狗峠!

特に距離は書いてないけど、もう近くまで来ている証拠。

まだ坂道は全然続く。

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僕は静岡県で育って、高校も静岡県の陸上部に入っていたから、夏休みの間3回ある合宿うち、2回は富士山富士宮口5合目を拠点とするものだった。

そして毎回、最終日に水が塚から5合目まで走るっていうのがあった。約1500mアップを13㎞で走るコース、それもこんな感じで雲に包まれた天気の悪い日ばっかりだった。

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めっちゃ富士山によく似てる。

特に寒さもなく、景色は悪かったけど足は動いたからすごく楽しかった。

何より四国カルストにたどり着ける、っていうことが楽しみでしょうがなかった。

今思えばもう一回、それか年一回くらいのペースなら、毎年行ってもいいかなって思う。

 

間違えがち?四国カルストは右!

 

写真では、左手に四国カルストの写真、右手によくわからん林の写真みたいなのがあるけど、四国カルストはです!(笑)

僕だけじゃなく、迷った人はたくさんいると思う、、。

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ここからだった。今までのどの坂よりも一番きつい2㎞になった。(しかも実際絶対2㎞以上ある)

写真なんて撮る余裕がさらさらなかった。なんなら、ダンシング(立ち漕ぎ)してないとよろけて前に進めない。

この時は本当に高校の時を思い出した。かなりきつかったなあ、、、、

それでも、僕は割ときついことを耐えるのは慣れがあるのでガンガン踏んだ。

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着いた!!!!!!

天狗荘の駐車場の看板。

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雲で何も見えないので、この看板で想像して楽しむしかない(笑)

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天狗荘は、県境の上にあるっていう珍しいホテルである。

中に入ってロビーみたいなところに、お菓子が売っていたので、じゃがりこと、アルフォート食べた。

この時のお菓子はめちゃくちゃうまかった。新聞があったので、阪神の試合結果を見ながら食べた。

確か勝っていたので、気分が良かったのを覚えている。

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あ、あとコンソメ味のポテチも食べてた(笑)

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外は相変わらずなんも見えねえ。

姫鶴キャンプ場でキャンプができて、お風呂に入る方法!

結論から言えば、天狗荘でキャンプするていでお風呂に入れば良い!

キャンプ料金を払うとお風呂に入ることができるので、宿泊はしないけど、お風呂に入ることができる。実質、キャンプ料金=お風呂代ということになる。その後で、姫鶴平でもキャンプ場の料金を払えばなんの問題もない。

僕たちはそうして無事に2日ぶりのお風呂に入ることができた。体は冷え切っていたし、疲れていたから本当最高のお風呂だった!!

疲れがかなり取れた気がした。さすがに、このくらいきついところを走ると、体が堪えた。

一回お風呂に入ってしまうと、もう走る気になれないのがきつい。しかも、姫鶴平までは、まだ5㎞ほどある。しかも結構なアップダウンだ。お風呂から出て少し休んでから、姫鶴平に向かった。

外に出ると、何も見えなかった

ゾッとした。霧と暗闇で、ほぼ何も視界の先が見えなかった。一寸先は闇、まさにこれ。

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イメージ的には深海みたいな感じ。(行ったことはない)

くらくて、チョウチンアンコウの明かりだけが見える、みたいな感じ。

チョウチンアンコウの明かりが、僕のiPhoneの明かり。

ライトの充電が切れていたので、それしかなかった。本当最悪だった、、、。

3日前の、夜に走ったコースより、桁違いに怖かった。p

2日目も、夜に心霊スポットを通過していた。あの時晴れていた夜だけど、

今日は天気も最悪。

四国カルストは、ガードレール先はもう下に一直線に落ちる、みたいなところもあるから気が気じゃなかった。

それに、かなりアップダウンもあるし、なにより、途中に明かりのないトンネルがあった。

霧+闇+外灯なしトンネル。

もう怖い要素をすべてくっつけたみたいな、最悪なトンネルだった。

二度とあれだけは体験したくない、絶対何か追いかけてくるような気がした。(毎回、実際は何もない)

 

濃霧の中着いたよ、、

風もすごく強くて、かなり気味悪かった。最高潮に怖かったけど、何とか着いた。途中何回もマップで距離を確かめた(笑)

姫鶴平。

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ここが、今回の旅の事実上最高目的地。カルストって???

って少しあいまいだったので調べてみた。

カルスト地形(独: Karst)とは、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が雨水、地表水、土壌水、地下水などによって侵食(主として溶食)されてできた地形(鍾乳洞などの地下地形を含む)である。

日本三大カルスト(四国カルスト、山口県秋吉台福岡県平尾台)のひとつで、その中でも最も高い標高からは石鎚山などの周辺の山々が一望できる。

西から大野ヶ原姫鶴平五段高原天狗高原まで、なだらかな山肌には、夏は緑の草原、秋はススキが一面に広がり、一年を通して四季を楽しむことができる。浸食作用で地表に露出した石灰岩が点在している。乳牛放牧地帯としても有名で、多くのが放牧され、カルスト特有の風景をさらに牧歌的にし、多くの人々が訪れる観光地となっており、愛媛県では1964年昭和39年)3月21日四国カルスト県立自然公園として指定された。

だそうです。鶴姫荘について、目の前に自販機があったので、いろはすを5本程度買った。飲用にも、料理用にも使えるので重宝された。

それからは、入り口が分からなかったけど、既にいるキャンパーのテントの明かりを頼りに、何とかたどり着いた。

そこからはすぐテントを立てて中に入った。

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止まるとかなり寒かった。下は芝だったから、グランドシートが役立った。

水を使って、カップラーメン食べて、その日は寝た。

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めっちゃ疲れた、、、明日は景色絶対見たい。

四国カルスト頼むよーーーーーーーー

続く。

 

 

 

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