九州自転車一周旅行記:5日目 佐世保→雲仙 悠然と流れる雲仙の時

目が覚めた。

今日は佐世保にいる。

毎日違う場所で寝泊まりしていると一瞬どこにいるかわからなくなってしまう。

 

疲労が少しづつ溜まってきた5日目。

僕は雲仙に向かうべく体を起こした。

 

 

まだまだ佐世保バーガーを食べ足りない

今日もとてもいい天気です。

このくらい暖かいと、初日に大雪に降られたのが嘘のようだった、というか、とんだ大損だったな、という気がしてならないです。

あの日にわざわざ漕ぐ必要があったのか、、、と。

昨晩泊まったビジネスホテルに別れを告げて、雲仙に向かいます。

自転車を中に入れてくださったり、とても丁寧なホテルでした。

 

途中で佐世保駅も通過。

 

昨日の夕飯は佐世保バーガーでしたが、今日の朝もまだたべれるチャンスがあるという事で、開店直後に向かう事にしました。

いったお店は、Kayaバーガーショップ。

昨日のヒカリよりもさらにボリュームがあって、食欲旺盛の方にもかなり手ごたえのあるメニューでした。

めちゃくちゃうまかった、、、、。

グーグルマップのレビューを見てみると、早めに行かないととても並んでしまう、という情報があったので開店直後に行く事に。

案の定1番に着いて、外のベンチでゆったり食べる事ができました。

少しくつろいで、お腹も膨れたところでリスタートです。眠くなる前に漕がないとです。

 

アップダウンに苦戦

今日の序盤は国道205号線南下していくところから始まるのですが、ここはバイパスで車通りが激しい上に、まあアップダウンが激しい。

なんならただの峠じゃないかって思うくらいのレベルの登りがいくつもくるのです。

わかりずらいかもしれませんが、これずっと登りです。

こんなんがずっと続いてるのでもちろん肉体的にも精神的にもだんだん疲れていきます、、。

 

20km行かないくらいでハウステンボスを発見!

ここも同じくえぐい坂の真横にあったのでその存在に素直に喜べなかったですが(笑)

ディズニーランドかと思った。

 

そこからもまだまだ登りますよー。

とは言っても登り好きな僕からしたらむしろいいアクセントになるコースです。

まあ旅の最中に坂が多いのはまた条件が違いますが、、。

 

何回かこんなのを繰り返すと、僕の好きな景色が広がってきました。

 

初夏を思わせる陽気

これだけ見るともう完全にです。

こういうのを見たくって旅してんだよやっと見せてくれたなあ!!!!!!!!

内心めちゃくちゃテンション上がってました。

 

ここからは国道34号線で海辺を走ります。

これがまたすごく良くて、海と線路だったりレトロなミラーだったり、大好物な景色ばかりでした。

 

澄んでいていい気候だ、、、、。

写真に関しても海と空がいいコントラストになっています。

海沿いの線路も趣深いなあ。

 

ずーっとこんな感じの景色なので、写真撮影がすごく捗ります。

天気も良くてちょうどいい気温で、すごく気分良く走れました。

 

海辺を離れても割とすぐに海辺に戻ります。

今日のコースは本当にラッキーコースでした。

 

温泉の街「雲仙」

その後も気分良くライドしていると、少し経った頃から内陸に本格的に入り始めました。

諫早市のあたりは一度内陸に入らなきゃいけなくて、一旦海辺とはお別れでした。

でも内陸はめちゃくちゃ強風で全然前に進まなくてかなりストレスが溜まって行ったのを思い出しました。

 

辛かった内陸超強風ゾーンを抜けると、

 

雲仙まで残り38kmの文字が!

こうやって毎日走ると、40kmくらいがそこまで長く感じなくなってくるので俄然やる気が出る変な現象が起きます。

 

残り20kmでは、あと2回ほどそこそこえぐい登りをのぼるとのこと。

獲得標高も、この距離で402mはそこそこきつい?と思います。

 

でもそれ以上に残りわずかの距離が嬉しかったので足が良く進みました。

 

そして見えてきた雲仙の街。

すごいのが、街の至る所から湯気が沸いているところ。

 

その時に行って初めて気づいたんですが、雲仙はどうやら温泉の街でもあるらしいのです。

どうりで湯けむりが多いんだ、納得です。

 

のどかな景色だ、、。

まだこの街にきて全然時間が経っていないけど、この街の人たちは生き急がずにすごくゆっくりいきているように感じました。

自分たちのペースで、どこからも邪魔されることなく悠然に。

めちゃくちゃ魅力的でとても憧れました。

今度また来たい街のうちの一つです。

 

また、せっかく長崎に来たんだから、ということでちゃんぽんを食べることにしました。

とは言ってもここのちゃんぽんは長崎ちゃんぽんとは少し違うらしいのです。

なんて言ってたっけな、忘れちゃいましたが雲仙ちゃんぽんかなんかです。

 

食べたのは、入潮というお店。

結構有名人も来るお店らしく、お店の中は落ち着いて過ごしやすい店内でした。

窓から入ってくる夕日が、ぼくのなつやすみのどこかに風景みたいでとてもセンチメンタルな気持ちになりました。

綺麗な夕日です。

ちゃんぽんが有名で人気なのはわかっているのですが、如何せん魚介類が苦手な僕は豚肉の生姜焼きを食べます(笑)

ちゃんぽんは、こんな感じ。

 

長崎ちゃんぽんに比べて少しあっさり目の味付けにしてるだとか。

それにしてもすごいボリュームです。

 

食べ終わって外に出ると、綺麗なオレンジが。

もうすぐ日が沈む。

 

絶景との遭遇、そして休暇村雲仙へ

本日のキャンプ場、休暇村雲仙にいくために、最後の激坂を登ります。

少し横道に入るともう全く車が通らなくて、坂はきついけど、かえって楽に走れるようになりました。

 

激坂を登っているので、少し登っただけでも景色は全然違ったものになります。

ふと来た方向を眺めると、いい景色が見れました。

この時ほど地球を感じたことはありませんでした。

どうして水は岸に向かって流れているのか、どこから水は生まれるのか。

など、すでに知っていることや調べればわかることなのに反射的にたくさんのことが疑問になりました。

それくらい、素晴らしい景色すぎて目の前に写っているものを脳が処理しきれなかったのかな、なんて一丁前なこと思いました。

 

そこからまたさらに上がると、

沈んでいく夕日が見えました。

本当はもっともっと大きかったのにな。

写真にするととても小さく、寂しげになってしまうのがもったいないです。

 

沈んでいく夕日ほど寂しげなものはないと思っていて、

さっきまではあんなに明るかったのに、

今日はこんなことがあった、楽しかった、

少し涼しくなってきたからお家へ帰ろう、

今日はもう終わりだ、

なんとなくですがセンチメンタルな気持ちになるのはいつも夕暮れ時な気がします。

 

それと旅の途中で、この場所にはもうしばらく戻ってこないと思うとなおさらな気持ちでした。

 

程なくして休暇村雲仙に到着。

 

そして、またしてもテント泊ではなくお部屋を借りてしまうという失態、、、。

もう暗くて支度が大変だし、明日の朝雨だし、、、。

と自分の中で的というに言い訳を作って宿泊してしまうのでした。

なんて心の弱い人間なんだ。

 

とは言ってもお金を払う価値は十分にあるのがお布団なのでやっぱりよく眠れます。

温泉も併設されているので、夜と朝1回ずつ入りました、幸せでした。

今日頑張った自分へのご褒美だ、そう言い聞かせるのでした。

 

今日も疲れた。

たくさん休もう。

ストレッチして、今日のログを確認してすぐに眠りに落ちた。

 

今日のまとめとルート

今日は天気が良くてあったかくて最高に走りやすい気候でした。

景色も最高で、見たかったものがようやく見れた気分です。

 

明日は熊本まで行きます。

少し疲れていて眠いですが頑張ります。

 

三角ラインの絶景をお楽しみに!