2019年の夏、僕は学生生活最後の夏休みを使って自転車で北海道を一周しました。
今まで四国と九州を自転車でそれぞれ一周してきましたが、北海道はレベルが違う、
僕はそう思い、かなり入念に支度をしました。
気温の変化や重さなど、長い距離を走る上で見逃せない点がたくさんあります。
いかに軽くてコンパクトに、最低量でギア選ぶか、バイクパッキングはこれが全てだと思っています。
この記事は、これから自転車で北海道を走る人はもちろん、
バイクパッキングをする全ての人たちに参考になるように書きます。
主に、
- 北海道に合わせて選んだギア
- バイクパッキングの適材適所とコツの話
- U.L(ウルトラ・ライトパッキングの略)について
の3本立てです。
この記事を読んで少しでもお役に立てればなと思っています。
北海道自転車一周旅の記事はこちらから見れます。
北海道一周のパッキングに当たって意識したこと
今回のライドは2週間で2000kmを想定。
今までの自転車旅で一番長い旅になりそうでした。
距離に加えて、いくら夏とはいえ北海道には寒さがあるので防寒対策も頭に入れなければなりません。
そして、キャンプするときに軽く料理もしたかったので、少しの調理ギア。
あとは衛生用品とメンテナンス品。
これらを踏まえてアイテムを厳選しました。
持っていった装備1:衣類
ビブショーツ 1着 / champion system
漕ぐ時は必ず必要になる、このビブショーツ。
お尻のクッションがとても柔らかいので、普通の短パンなどと比べて尻痛を抑えてくれます。
ロードバイクを買った時からずっと同じのを使っています。
裾がバタバタしないので空気抵抗的な問題でも有利に働きます。
正直1着は少ないかなと思ったんですが、
潔癖症とかではないので3日連続とかで履ける僕からしたら1着で十分でした。
半袖Tシャツ 3着 /Nike
これも自転車をこぐ時に使う用です。
ベースレイヤーをこのTシャツで賄った形です。
晴れた日は半袖1枚で十分でした。
3着持って行ったのは、雨などで濡れ続けた時にビショビショのTシャツを次の日に切るのは辛いと思ったから。
あとは汗をたくさんかく上半身の同じウェアを毎日連続で切るのは厳しいなと思ったので余裕を持って3着でした。
長袖Tシャツ 1着 /Nike
これは完全にパジャマ用です。
走り終わった後に切るようなイメージ。
寒い時もありましたが、基本的にこれ1枚で漕いでいる時以外は過ごせました。
短パン 2着 /Nike
これは1着でよかったかなと思っています。
パジャマ用というか、普段履きとして持ってきましたが漕いでいる時はパッキングしてあり濡れるタイミングがなかったので2着は必要なかったですね。
アウター 2着 /Nike、The North Face
2着のアウターは共に防水とまでいかなくとも撥水機能がついているので、よほどの雨でなければ浸水する恐れがありません。
2着持った行ったのは純粋に1着だと薄着過ぎるかなと思ったからです。
結果的に重ね着するタイミングはなく、もっと厚手のアウターを1着持って行けば良かったと後悔しています。
サイクルパンツ 1着 / mont-bell
防水機能がついてる、モンベルのロング丈のパンツ。
自転車に乗るように特化されているので、足の動きに合わせてストレッチが効いて気に入っています。
雨も本当に染みなくて暖かいので朝の寒い時間帯などにも重宝されました。
持っていった装備2:キャンプギア
キャンプ系ギアは本当にこだわり抜いて購入したもたちです。
実際に使ってりして他のギアと比べたことはないですが、調べまくって今持っているギアに落ち着きました。
テント/ モンベル ドームシェルター2型
これはテントではなく、シェルターと言う部類に入るんですが、僕はテントとして使っています。
わずか680gと言う軽さと、コンパクトさで大活躍しています。
シングルウォールなので結露等の水には弱いですが、組み立てが超簡単で今では20秒あれば組み立て可能です。
組み立てが速いと、1日漕いで疲れた後でもうストレス無く設営できるのでとても助かっています。
シュラフ/ モンベル ダウンハガー800#3 + イスカ コンプレッションバッグ
快適温度が3度、リミット温度が-3度と、よほどのことが無ければこのシュラフで4シーズン過ごせると言う万能シュラフ。
重さを取っても600g以下で、申し分ありません。
今の所寒いと感じたことは一度もなく、愛用しているギアの一つです。
また、パッキングする際にシュラフはかさばってしまうので、コンパクトにするために
イスカのコンプレッションバッグを同時に使用しています。
通常の大きさの約半分になると言うスグレモノです。
エアマット/クライミット オゾン
空き缶くらいの大きさまでコンパクトになり、且つめちゃくちゃ軽いって言う最強エアマットだと僕は思っています。
空気を入れるのも超簡単で、計10吹きくらいで満タンになります。
しかも、枕も付いていてめちゃくちゃ寝心地がいい。
本当にオススメしたいです。
グランドシート/ モンベル 2型
こちらはテントに合わせた大きさのグランドシート。
地面からの浸水を防いだりテントの劣化を遅らせたり、様々な用途で必要不可欠なアイテムです。
クッカー/ プリムス
初めはモンベルのクッカーの方が安くて軽いので悩んでいたのですが、
プリムスのクッカーは焦げが付きにくいと言う点でチョイス。
少しかさばりますが、クッカーの中のスペースにもパッキング可能なので実質スペース0で入れれると思っています。
バーナー/OEM商品
各商品製作会社が部品を出し合って作る商品がOEM商品で、ウリは何と言っても値段。
通常バーナーは¥6000〜くらいするところ。こちらは1500円でした。
使い心地も特に不便を感じず、3年目ですが余裕で使えています。
持っていった装備3:ボトルや牡馬いるバッテリーなど
あとは完全に小物類ですね。
- ボトルは2本、
- 歯ブラシセット、
- ティッシュ、
- ガーミン、
- モバイルバッテリー2個(1個だと足りない!)、
- メンテナンス用品、
- ハッカ(虫がやばい)
などなど。
これをどうパッキングしていくか
パッキングギアは「apidura」
パッキングするためのギアは全てapiduraにしています。
3年前から使用していて、これしか使っていないのでなんとも言えませんが容量と軽さなら調べた感じapiduraがベストではないでしょうか。
この写真で容量が確認できます。
大体ギアがサドルバッグに詰め込めるのでとても助かっています。
また、それぞれの箇所に適材適所でギアをパッキングすることで、よりストレスの良いライドができます。
パッキングする場所
写真にした方がわかりやすいと思い、作ってみました。
こんな感じです。
アウターはいつでも着られるように、サドルバッグに引っ掛けたりしています。
小物は大体フレームバッグへ。取り出しやすくするためです。
軽食も大体フレームバッグで、北海道のようにしばらく信号がなくてリズム良く走れている時は
ブレーキをかけたくなかったので走りながら食べることもしばしば。
ですが適した場所に入れておけばすぐに口まで運ぶことが可能です。
3年間apiduraでパッキングして気づいた、ちょっとしたコツの話
- サドルバッグは重いものをはじめに入れる。
仮に重たいものをあとに入れた場合、重さによってバッグが中折れする可能性があります。
必ず根元付近に入れたほうがいいです!
- サドルバッグで空いた隙間はウェア類でカバー
シュラフやクッカーなど、大きくて形が変わらないものはパッキングにおいて厄介です。
サドルバッグの形に沿って入ってくれないため、空いた隙間を埋める必要があります(埋めないと、それもまた中折れにつながる)。
そこで、ウェアを敷き詰めるようなイメージでパッキングしていけばバランスよくパンパンになってくれます。
- テント設営に必要なものはハンドルバーバッグへ
僕はハンドルバーバッグに入れているだけの話ですが、要はすぐ出せるところに入れた方がいい、ということです。
もしサドルバッグに入れたりしたら、たくさんギアが詰まっている中掘り出して…と面倒です。
ハンドルバーバッグにテントどグランドシートを入れてしまえば他のバッグを開けずに設営可能です。
- サドルバッグを有効活用する
先ほど少し書きましたが、サドルバッグには引っ掛ける場所がたくさんあります。
写真でいうとこんな感じです。
デフォルトで引っ掛けているのは、鍵2本、マグカップ、サンダルです。
場合によってはタオルやTシャツを引っ掛けて乾かしたりします(今回はその都度雨に降られた)
ここのスペースを有効活用することで、荷物を多く持っていけるようになったり、すぐにギアを取ることが可能になります。
あまりつけすぎると、紐が切れるので注意です!(笑)
U.L(ウルトトラライト)について
バイクパッキングにおいて欠かせないのが「U.L」ですよね。
U.Lとは、ウルトラライトと読んで、軽さを意識したギアのことです。
軽いギアを選ぶのはもちろん、僕はどちらかというと「何を削ぐか」だと思っています。
毎回ギアが減っている
例えばの話、去年の四国一周の時はハンドルバーバッグの上に5Lほどのバッグをもう一つつけていました。
ですが、今回は無し。
毎回の旅で不要なものを削いでいく意識を持っています。
今までで削ったものは、
- 髭剃り
- ウェア類
- フィルムカメラ
記憶に残っているのはこのくらいですが…。
これだけで1kgは削減できています。
特にウェアは削ぎやすい部分ですし、心配性の方はついつい余分に持っていきがちな気がします。
あくまでも「最低限」で回して行った方が効率的かなと思っています。
フィルムカメラは600gほどあったのですが、今回からミラーレスカメラにして、背中で背負うようにしています。
まとめると
- 「軽くてコンパクトで、最低限の量」を意識
- パッキングバッグのギアの詰め方を工夫する
- あらゆるスペースを有効活用する
- 適材適所でギアを詰める
- 毎回の旅で不必要なものは削る
今回伝えたかったのはこの辺りです。
僕自身まだまだ経験不足な点がもちろんありますが、
その中でも参考になることがあれば嬉しいです!
何か質問等あればコメントやSNSで気軽にください!
四国一周と九州一周の記事はこちらから読めます。
>>>2018年、四国を自転車で一周した、平成最後の僕の夏休み。
>>>【完結】九州を自転車で一周した話。子供の頃のような自分を取り戻す旅。【全部ここで読めます】
YouTube始めました…!
さっきも書きましたが、今年の夏に北海道に原付で旅に行ったので、
その度の様子を動画にしました。
北海道の絶景が好きな方や、ツーリングが好きな方、キャンプが好きな方には
絶対に損がない内容な、気がします(気がします)
ぜひに!