今日でこの旅はおしまい。
記事中でも何度も振り返ったから今更多くを話すのはどうかと思うから、
程々にしようと思う。
北海道に行ったのはもう随分と前の話だし。
本当はもう少し早く書き終わりたかったな(笑)
ともかく、この日僕は
洞爺湖→苫小牧→仙台を経由して横浜に帰る。
疲労困憊だけどなんだかんだ離れるのが寂しいこの地から。
さよなら北海道。さよなら洞爺湖。
すっかり気の抜けた僕は、2時くらいまでゴールデンカムイを見て、それから眠りについた。
めんどくさくなってエアマットを引かなかったせいで、浅い眠りだったのを覚えてる。
そして4時ごろ目が覚めた………。
風が強すぎる!!!!!!!!!!!
外に出てみると、今にも飛ばされそうなテントがそこにいる。
これは僕が中にいないと一瞬で飛ばされるパターンのやつだ(笑)
もう快適性も居住性もクソもない。
ただのペラッペラ素材1枚の空間。
もはやそれすらもなくなりそう(笑)
もう全然眠れないので、またもゴールデンカムイを見る。
このアニメは北海道が舞台だから丁度いいし、これがめちゃくちゃ面白い。
(皆さんおすすめです!!!)
そのまま6時ごろになり、気怠い体を起こす。
昨日の予報通り曇りだ。曇天。
昨日まではあんなに清々しかった洞爺湖が……。
ただこれを見て本当に後悔がなくなった。
こんな天気の悪い場所にいてもテンションが下がる一方だ。
一旦横浜に帰ってまた来年やり直そう。
撤収がめちゃくちゃ大変だったけどなんとかまとめて洞爺駅へ。
今日は雨予報で、もう絶対濡れかくなかったから素直に輪行。
駅の手前にセコマがあったから寄る。
これが今年最後のセコマかな。
安定のみんな。
この旅では本当にお世話になった。
君たちがいなければ毎朝の楽しみがなくなっていたよ。
ありがとう。
ここで自転車は解体。
早く帰りたい一心で高速輪行体勢に入ったけど、書いている今はもっと頑張ればよかったなと後悔してる。
11:25の東室蘭行きに乗る。
ベンチで待っていると、中国の男の人から話しかけられて(こちとらゴールデンカムイ見とるんじゃと思ってた)、
色々と会話していうちに、めっちゃ近所に住んでることが判明!!!!!!
のちにランチを食べに行ったんだけど、本当に出会いは突然だ。
洞爺の地図がわかりやすくあった。
今度は支笏湖も行きたいナァ。
そしてエモーショナルな洞爺湖駅のホーム。
洞爺駅から苫小牧駅へ
苫小牧といえば、駒大苫小牧高校で昔から聞き覚えがあった。
マー君こと田中将大投手の出身高校だよね。
余談はさておき、予報通り雨がふった。
全然雨降らねえじゃん!と心の隅で思っていた僕がバカだった。
結局最後まで雨か。
雨の日は暗くて、気分が晴れなくて、濡れて、あんまり好きじゃない。
でも横浜に帰れる安堵感が妙に昂っていて、電車に揺られながら少し心地よくなった。
万が一、億が一、自転車が盗まれないかと心配でずっと見ている、の図。
ずっと雨。
今みたけどこの写真めちゃくちゃいいな。
自分の心の中を表してるみたい。基本的に悶々としてる。
苫小牧駅に到着。最後まで雨との戦い。
駅についたものの、出港までは5時間ほどある。
駅構内は結構寒かったけど、外は雨だからここにいるしかない。
だけれど駅の中は人の出入りが少なく、落ち着く空間であることが救いだった。
溜まっているゴールデンカムイなどを見たり、今後の天気予報などを見たりしてのんびりする。
だけどあまりにも寒いから慣れないコーヒーなどを飲んでみる。
ちょっとは温まったけど、結局気温が低いから寒いもんは寒い。
そして、時間になり雨が弱そうだったから苫小牧フェリー乗り場に向かう。
見て下さいこの雨に打たれたコンクリート。
移動の15分間で過去一濡れましたwwwwwwwwwwww
まじで今日輪行した意味ないし天気予報見て雨雲を縫って移動した意味ないんですけどwwwwwww
最後の最後まで、僕は雨に好かれた……..。
全身びしょ濡れになったまま、外で待機し、乗船時間ギリギリまでお土産を選んで、乗船した。
旅の終わり
この旅の間本当によく頑張ってくれたなあ。
初日に羽田空港から新千歳空港まで移動して不安を抱えながら降りたった15日前が懐かしい。
僕はまた一層タフになったと思う。
同じように、バイカーたちも本州に帰る。
この人たちの思い出はどうだったんだろう。
バイクの後ろ姿からは旅を為し終えた安心感のような空気を感じる。
扉が閉まる。
また来年も来られるだろうか。
フェリーで出発する時はなんとも言えない哀愁感に駆られる。
少し孤独で、少し楽しみな気持ち。
北海道が離れていく。
これで本当に終わり。
15日間ありがとう。
終わってみれば本当に楽しかった。
〈番外編〉そのあと
ここからは番外編のような形で書いていこうと思う。
フェリーに乗った後の話。
中は人で賑わっていて、食事をしたり外を眺めたり、たくさんの人がいた。
みんな何かしらの理由でフェリーに乗っている。
それぞれに人生があると思うとなんだか不思議な気持ちになる。
本来なら仕切られた空間のみしか使えないのだけれど、
隣10人分くらいが空いていたし、端だったからラッキーだった。
濡れた服を乾かしたり、物を散らかしたりせいせいいられた。
確か2千円くらいかかったけど、最後だからいいや!と思って食べたビュッフェ。
(すいませんあまり美味しくなかったです)
食べ終わった後甲板に出てみる。
まだ全然進んでいない。
雨がうち甲板を打ち付ける音が激しい。
そして僕はそこから14時間ほど爆睡した。
21時ごろに寝て、11時に仙台に到着する30分前くらいまでずっと寝ていた。
ありえないほど一瞬だった。
よほど疲れていたのかな。
外に出てみると相変わらずの曇り。
「間も無く仙台港に到着します」のアナウンスを聞いて突然支度をし始める。
このアナウンスが鳴るといつも、ああ降りなきゃか〜と行動しなきゃいけないことに嫌気を感じる。
仙台に到着。そして電車で横浜へ。
仙台について、そこからは青春18切符を使って横浜に帰る。
どうしてこういうルートにしたのかはわからないけど、確か最善だったはず。
駐車スペースに降りると、僕の自転車があった。
見つけるととても安心する。
もはや自分の体の一部のような気持ちで扱っているから、
乗っていると心地よいものだ。
そしてバカ暑い。
東北とは言え、まだ夏だから暑いのは当たり前だけど、
北海道がよっぽど涼しかったからこの数時間の間にここまでの気温差はおかしくなりそう。
少しがれていて安心した。
そしてこのいしかりにもお別れ。中々居心地の良い船だった。
そして困ったことに、仙台港から仙台駅までは1時間ほど漕がなきゃいけない。
もう汗だくですよ僕は。
ついさっきまで暑さを乞いていたのに実際暑いと苦しい。
車も多いし、信号も多いから進みが悪い。
いかに北海道がいい場所かを痛感する。
寄り道をして到着。
ここから10時間ほど電車に揺られて、横浜駅に着く。
暇だったからメロンかき氷を食べることに!!!!!
お腹壊しそうだったのと、あんまり美味しくなかった。
北海道のメロンの方がおいしかったな。
早くも北海道ロスが始まっているだよなあ(笑)
電車に乗る。
本格的に帰路についているんだなあと実感する。
だけれど、基本的に東海道線?とか上野東京ラインに乗っていれば着くので乗り換えは楽。
確か宇都宮駅で撮った青空。
本州の空はとても穏やか。
そしてこの日から1週間くらいずっと晴れてた。
横浜駅に近くにつれ、
東京、新橋、品川、川崎、と、どんどん人が増えていき、
ああまたこの中で生活しなきゃいけないんだと、息苦しくなる。
僕の自転車も満員電車の中で揉まれて最悪だよ本当。
駅に着く。
自転車を組み立て直す。
またこの街で過ごす。
気怠い日常が始まる。
よく考えるとこの旅は僕が目指している生活そのものだったように思える。
あーあなんだかやる気起きないなあ。