メキシコ・キューバ10日間の旅も残すところあと2回になってしまいました…..。
旅を振り返る時、僕の記憶はほとんど感傷的なものになってしまいます。
楽しかった記憶も辛かった記憶も、全部全部懐かしく感じてしまうのです。
楽しかったなら、また楽しい気持ちになるんじゃないの?と僕自身も思ってしまうんですが、
そうではなくて、もうあの楽しい時間には戻れないのか…と言うように変換されてしまいます。
かと言って、その感傷的な気持ちが辛いとか嫌だとかではなく、
むしろ心地よい気持ちになります。
今はもう戻れないことだけれど、それを写真にすることに意味があって、
写真を見ると心が安らぐのです。
そんなこんなで、旅の終盤を振り返るこの第5弾に差し掛かってしまったので、
少し感傷的な気持ちになりました。
一日中ハバナを散策!
ハバナには次の日の朝まで滞在する予定だから、
今日は丸一日ハバナで過ごせる唯一の日。
今日もとりあえず、キューバの建物に感動しながら朝の道を歩く。
まずは朝ごはんを食べよう!と言うことで喫茶店的なところに行くことに。
(僕はお金がなかったので朝ごはん食べれなかったよ泣泣泣)
そして、キューバではフリーWi-Fiがないので、こう言った喫茶店や、
コンビニ的なところで購入するしかない。
一見不便そうにも見えるのだけれど、この発展途上なところがまた良かった。
喫茶店から外を見ると、広場では賑やかにこどもたちが体操?のようなことをしていた。
みんなサッカーをしたりロープ遊びをしたり楽しそう。
キューバといえば野球が強いけれど、最近だとそうでもないらしい。
と言うのも、みんなアメリカに亡命してしまうので、キューバに強い選手が残らないそう。
日本だと、グラシアルとかデスパイネあたりがキューバ出身だったっけ。
こんな感じで、服装はスペインのこどもたちとそう変わらない。
全てにおいてアメリカのお古を使っている時代はもう終わるような雰囲気がある。
車にしても、今では新車がバンバン通っている。
その後も路地を歩いた。
似たような景色だけれど、実際に歩いていると建物は全然違うし、
そこに住んでいる人が窓際で何かしているのまで見えるのでとても楽しい。
現地民の生活を覗き見るのは大好きだ。
密売みたいな葉巻….
そのあと僕たちは、謎の男に話しかけられた。
「ここ3日間限定で葉巻が半額以下で買えるんだ!」
え?!まじで!とテンションが上がった僕たちはついて行くことに。
僕も元々葉巻は買いたいなと思っていたので、
これはいい機会だと思ってワクワクしていた。
ついて行ってみると、そこは怪しげな建物の2階で、
そこの空間にはひとグループしか入れないような仕組みになっていた。
加えて、動画撮影などを行っている観光客がいると注意していた。
とても怪しい……(笑)
彼らが初めに提示してきた値段は、確か3(1箱3本入)箱で2万円ほどだった。
僕たちは3人で買う予定だったので、一人当たり7千円弱。
(え….葉巻ってそんなにすんの?)
と内心驚いていた僕とみんなと一緒で、これは高いよと言うとあっさり下げてくれた。
それでも一人6000円くらいなので渋っていると、
一人3000円くらいまで大幅値下げしてくれたから買うことに。
当初の半額以下で買うことができたけれど、これが彼らにとっても最低限の値段だった気がする。
あまりいい表情をしていなかったけれど、僕もお金がないから仕方ない!
買った葉巻は、「KOIBA」と言うもの。
現地民に聞いたらみんな口々に「KOIBAがいいよ!」
って言ってたので、良いものに違いはない。
ただ、前夜に道端であったおばさんたちは、
葉巻を約100円でくれたので、レートがわからなかった。
ビールをあげたら葉巻をくれたおばちゃんたち。
めちゃくちゃテンションが高くてビビりました。
そんなこんなで葉巻を手に入れた僕たちは、
観光名所である、モロ城に行くことに。
オールドカーでモロ城へ
モロ城とは、昔戦争で使われた防衛施設。
そこに行くためには、5kmほどあり、車で行くのが良さそうだったので、
せっかくだからお金を追加で払ってオールドカーに乗ろうと言うことになった。
タクシー乗り場では、客の争奪戦が繰り広げられているのだけれど、
僕たちは無事お金を余計にぼったくられることもなく乗ることができた。
日本での当たり前がその国での当たり前でないところが、
ああ旅をしているんだなあと言う気持ちにさせてくれる。
運転手さんはこの方。
めちゃくちゃノリが良くて、いろいろなことを教えてくれた。
アルゼンチンのユニフォームを着ていることもあって、
サッカーが大好きだった気がする。
モロ城の写真は撮り忘れてしまったのだけれど、
そこからはハバナの街並み全体を見渡すことができた。
海と運河に囲まれた街ハバナ。
ちょっと危険な匂いもするけど、僕はこの街が好きな方かも、と思った。
モロ要塞は、観光地ということもあり、このように屋台が立ち並んでいた。
ハバナといえば、この場所!「マレコン通り」
ハバナを一望して、僕たちはまだ行っていない場所に気がついた。
それが「マレコン通り」。
たくさんの雑誌などで、おそらくこの場所の写真が使われている気がする。
海岸線沿いに道が続いていて、京都の鴨川のように人が並んでいる。
僕たちも同じようにこの場所でファンタやパンをつまみながら、ハバナの空気を感じた。
途中お店に寄ったら、これがハバナの女性だよなあっていう女性に合った。
これが、ハバナの女性に対する僕のイメージ(笑)
日本の女性はみんな痩せているよなあ。
少しずつ夕景が広がる
そしてだんだんと空がオレンジ色に染まっていき、日が暮れ始めた。
中米独特のこの暑苦しい空気と、この夕景は僕の中で
「旅」といいうキーワードととてもマッチした。
この景色を見ると、とても感傷的な気持ちになる。
また、この場所に戻りたいな、と思わせてくれる。
オールドカーの減少
何度か書いているけれど、もうオールドカーが減ってきてしまっている。
というのも、自由に貿易ができるようになってしまっているため、
新しい車を取り入れ始めたのだ。
社会主義もほぼ崩壊していて、自由に働くこともできる。
少しづつキューバの景色が変わり始めているらしい。
僕は今のキューバの景色しか知らないけれど、
変わってしまうということは、なんだか寂しいことだなと思う。
明日は最終目的地バラデロへ!
そして明日向かうバラデロは、この旅の最終目的地。
タクシーで3時間ほど走った場所にある、リゾート地だ。
そこにもカンクン同様ビーチが広がっていて、僕たちは最高の夕景を見ることになる。
そして旅もついに終わる。
忘れていたけれど、僕の日本行きのチケットは無事に再発行されているんだろうか。
これからはちゃんと帰れるのだろうか。
ことあるごとにこのことを不安に感じていたけれど、そんな旅ももう終わってしまうんだよな。
今思えば全てが懐かしくて心地よい思い出だな。